Quantcast
Channel: ♪♪中高年の中高年による中高年のための音楽♪♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

名古屋美人

$
0
0
イメージ 4 美人の顔を見ていると自分も幸せになる。しかし美人がいつも隣にいてくれたらどんな気持ちになるのだろうか。ブスはいつまでも飽きないが、美人は三日で飽きるというが本当だろうか。(写真宮城夏鈴さん
 
 美人に対する価値観は個人によって違うし、時代によっても変わってきた。
 
 そして、身びいきや勝手な思い込みもある。
 
 例えば、日本の三大美人の産地について、九州に住んでいるときは、博多、宮崎、秋田と言われていた。広島では、博多、広島、秋田と言っていた。これに金沢京都が加わることがある。
 
 これをまとめて見ると、当確としては、博多秋田があり、残りの一つは住んでいるところが入るという感じだ。
 ところが三大ブスの産地というのもあり、名古屋水戸仙台は美人が少ない。水戸や仙台の代わりに和歌山千葉が入ることもあるが、名古屋は不動という俗説がある。
 
 果たしてそうなのだろうか。
 
 名古屋嬢の容姿、俗説に異議あり 秋田美人と比べても…(朝日新聞201467日号)
 
イメージ 1 古くは戦国一の美女といわれた織田信長の妹・お市の方(画像)から、近年では華やかなファッションの「名古屋嬢」まで――。名古屋の女性は、時に日本中の注目を集めてきた。その一方で「名古屋・水戸・仙台は美人が少ない」「三大ブスの産地」といった俗説が存在する。
 
 水戸や仙台の代わりに和歌山や千葉が入ることもあるが、名古屋は不動。美人は江戸に連れていかれたらしい
 
 ▽名古屋の人は保守的で他地域との縁組が少なく、美人が生まれにくい――などと、もっともらしい根拠も語られる。
 
 なぜこんな話になるのか。そもそもこの俗説は本当なのか。地元の方々の協力で、実態に迫った。
 
 同じ日本の中で、地域による容姿の差が本当に存在するのだろうか。
 そこで複数の顔を合成・平均化するスマートフォンアプリ「平均顔合成ツール Average Face」(200円)を使い、美人と名高い秋田の女性40人と、名古屋の女性40人の平均顔を作成。名古屋・栄周辺で100人(男性47人、女性53人)に「どっちが好きですか」と問いかけ、検証することにした。容姿に地域差が出るなら、できあがった二つの顔や人気度にも差が生じるのではないか。
 
イメージ 2 完成した顔はご覧の通り。
 
 名古屋(左写真)の平均顔の方が目鼻立ちがきりっとシャープな印象で、秋田(右写真)の平均顔はふんわり優しい雰囲気になった。二つの顔の人気投票は、秋田が6割超の支持を集める結果だった。
 
 ただ、これで「名古屋が敗北」とは言えない。というのも、アンケート協力者からは「同じ人ですか?」「背景だけ変えたの?」との声が多かったし、「50点を普通、それ以上を美人、それ以下を不美人という判断基準だと、この顔の魅力度は何点か」との問いに対し、名古屋も秋田も60点以上で「美人」評価だった。点差も3.11点とわずかだった。
 
 また、合成に使用した協力者一人ひとりの顔の個性がより強く出る20人分の平均顔では、名古屋が過半数の支持を集めて勝利した。
 
■無責任なレッテル貼り 井上章一さん国際日本文化研究センター副所長)
 
 どこの地域に美人が多いかを数値もあげて実証することは不可能。伝説にはなんの根拠もなく、無責任なレッテル貼りだと思う。
 
 そもそも秋田や新潟など日本海側を中心に「○○美人」と呼ばれるようになったのは20世紀以降。産業・交通の発展著しい太平洋側に対し、取り残された日本海側が「うちへきて!」と美人を呼び物にPRしたことからこの評判は広まったのだと思う。
 
 明治・大正期の名古屋は美人芸者の産地として名高く、東京・新橋の花柳界では名古屋出身者であることがステータスになった。それが一転してブス評価になったのは花柳界そのものの衰退に一因があるのでは。
 
 ブス呼ばわりは理不尽だが、名古屋は「ちょっとぐらいバカにしても許してくれる」と感じさせる何かを持っている。妙な風説は、寛容で立派な街である証しだと思ってください。
 
■男ウケの評価、低いかも 山本陽介さん(タレント・モデル事務所の統括プロデューサー)
 
 街の女の子をモデルに起用するフリーペーパー「美少女図鑑」で名古屋は全国屈指の応募数を誇り、芸能界に進出する人もいてレベルが高い。化粧が華やかに決まっている人も多い。
 
 ただ、男視線からすると主張が強いのは嫌。ブランド好きは「金がかかりそう」。しっかりメークと素顔のギャップが大きいとがっかり。もしかすると名古屋は「男ウケ」の面から評価が低いのかもしれない。
 
■上から目線、顔にも出た? 岩中祥史さん(出版プロデューサー)
 
 保守的で他地域との交流が薄く横並び意識が強い、冒険を好まずいまいちあか抜けない――。理由は様々考えられるが、水戸や和歌山など江戸時代「御三家」都市がやり玉に挙がっていることに注目したい。全国の城下町の中でも格上ゆえ「他とは違う」と知らず知らずのうちに“上から目線”になりそれが顔にも出てしまう。江戸300年の積み重ねが悪い評価につながってしまったのでは。
 
紀行文ネタ、広まったか 大塚ひかりさん(古典エッセイスト)
 
イメージ 5 1800年代ごろの日本では旅行ブームが起き、紀行文も数多く記された。その一つである滝沢馬琴(1848年、81歳で没、画像)の「羇旅漫録」によると熱田の女郎は「いづれも醜婦」「名古屋人これをおかめと渾名せり」といい、お伊勢参りを小説にした東海道中膝栗毛でもネタにされた。馬琴は「名古屋の女子顔色の美なるも、腰大に太し」とも評し、こうした一部の情報から不美人のイメージが広まったのでは。

 しかし実際、女優で名古屋美人はこんなにもいる。
 
イメージ 3
 
 左から、武井咲(21歳)、武田久美子(47歳)、川島なお美(54歳)、加藤かず子(57歳)、竹下景子(62歳)、赤座美代子(71歳)、佐藤友美(73歳)

舟木一夫/花咲く乙女たち (1964年)
 

ハニー・ナイツ/ふりむかないで(1971年)
 

来生たかお/美しい女(1980年)
 

 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

Trending Articles