相変わらず呑んだくれている。
昨日(4月11日)は珍しく休日出勤したのだが、八王子在住のある方から偶然お誘いがあって、会社は同地にあるので断る理由もなく、業務終了後ご一緒した。
その方は自分より2歳年上だが、よく誘って下さる。そして、お金持ちということもあるが、お代はほとんど払ったことがないというおまけつきである。(いつもすいません
)

おかげで八王子の居酒屋やスナックのいいお店を幾つも知ることができ、よく部下やお客様を連れて行っている。
これは後で知ったことだが、近々知り合いの人の息子さんの結婚式があり、そこで歌を頼まれていて、その練習のお供のために誘われたようなのだ。
まずは居酒屋で、腹ごしらえ。
着くと、行きつけのスナックのママが待っている。
実は、前日の金曜日(4/10)もふらっとそのお店に寄った。
そこで、その方から誘われていることを話し、「ひょっとすると一緒に伺うかもしれませんよ」と言ったが、まさか彼女を連れだしているとは想像も付かなかった。
腹ごしらえが終わった後、くだんのスナックへ繰り出す。
歌は布施明の「マイウェイ」のようだ。フランク・シナトラではない。
勿論、美味いので新郎新婦も感動すると思うが、少し曲としては長いような気がする。
結婚のお祝いなので、「歌」という歌詞を「家族」に変えて歌うそうだ。
その方は2回歌っていつものように自分より先に帰る。昔は相当鳴らしたそうだが、腎臓をやられて、今は養生をしている。
どうやら、人間の一生で飲むお酒の量は決まっているようだ。
そのスナックはママ一人がやっている。通勤経路ではあるが、19時頃からスタートなので、帰りの早い自分はなかなか立寄ることが出来ない。
歳は自分と同じ(これ、言っていいのかしらね)だが、宝塚歌劇団出身のようなきりっとした顔立ちの美人である。
8人が座れるカウンターと、多分8人座るのが精いっぱいのボックス席だけの小さなお店。
スナックは斜陽産業である。最近、自分の行っているお店で満席になったのを見たことがない。
ここには先週の金曜日にも会社の仲間3人で寄った。
地元・富士森公園の夜桜見物の帰りがけである。着いたのが早かったせいか、そのときは自分たちだけだったが、どんどん客が増えて一杯となり、来客をお断りする事態になった。
昨日聞いた話では、その数は8人にも及んだらしい。
今どきこんなお店は珍しいはずだ。
客層がバラエティに富んでいる。昨日も23歳の男性二人組がいたし、一昨日は21歳の就活女子大生も来ていた。自分はその前においとましたが、これから熟女4人組がやって来るそうだ。
なぜ、こんなに人気があるのだろうか。拙ブログ水商売のコツで、その秘訣を述べたことがある。






このうち、No.5だけは違う。歌を褒めているのを見たことがない。しかし、お客は概して上手く、特定の人を褒めると角が立つので、「生活の知恵」なのかも知れない。
そして、前述の通り美人なので言い寄る客も多いのだろうが、それをはねつけるような「凛」としたところがある。
それがいいのだと思う。
振り返ってみると、このママには幾つも助けられたことがある。
振り返ってみると、このママには幾つも助けられたことがある。
しかし貸衣装を借りるあてがない。そのことをぽろっとママに漏らしたら、「うちにあるわよ」という返事。え~、何でスナックにあるの?
しかも、6人全員分ある。そして、企画は大成功に終わる。ちなみに彼らが歌ったのは、「恋するフォーチュンクッキー」と、「フライングゲット」の2曲だった。
昨年の忘年会のときもそうだった。出し物で悩んでいたが、もうあまり検討する時間がなかった。
そうしたら何と彼女はすぐにそのリーダーの高篠雅也(たかしのまさや)さんに電話するではないか。
本当にこんな人が小さな会社の忘年会に来てくれるのだろうか?多額の謝礼がいるのではないか?ママはそんなの大丈夫よと平気な顔をして言う。
あいにく、今は北海道公演の最中で来れないそうだ。すぐにママは違うメンバーに電話をした。YouTubeで一度見たことがある津軽三味線を演奏する山口京之助さんだ。「いつもお世話になっているママのためなら」。彼は二の句を告げず引き受けてくれた。出演料は要らないとまで言う。全くゼロというわけにもいかないので、ほんの薄謝で許してもらった。(写真)
彼のおかげで忘年会が盛り上がったのは言わずもがなである。(今年の忘年会参照)
ママは自分から積極的に歌うことはないが、お客から頼まれたらデュエット曲も歌う。
自分とはいつもこの歌だ。
島倉千代子&守屋浩/星空に両手を(1963年)
最近はこの歌に凝っている。昨日もママとこの曲を歌った。
トア・エ・モア/初恋の人に似ている(1970年)
本当にいいお店だ。