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スーパーよさこい2014【その2】

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 お詫び:本日8時、書きかけのブログをアップしてしまいました。ご覧になった方には大変失礼しました。
 
 日本人のお祭り好きは有名だが、実際、98組にも及ぶ「スーパーよさこい」の乱舞を見ていると、それは本当なんだなと思わずうなずいてしまう。
 
 ところで、東京では夏の終わりを締めくくる大きな祭りが8月23日と24日に行われた。
 
 
 実は、まだ後者の二つのお祭りを見に行ったことがない。
 
 いつか、この三つのお祭りをはしごするのが夢である。
 
 来週からもう9月。暑かった夏ももう終わりだ。

 ところで、「よさこい祭り」高知商工会議所が中心となり、1954年(昭和29年)に発足したというから、丁度60年経っている。
 
 けれども数ある歴史的な祭りから見るとまだ新興勢力といえる。
 
 それがどうしてこんなに全国的に人気が爆発しているのだろうか、考えてみた。
 
イメージ 1 「よさこい祭り」では曲の一部に武政英策氏(1982年、75歳で没、写真)作曲「よさこい鳴子踊り」のフレーズを使用すればアレンジは自由というルールがある。

 彼が著作権を放棄し、自由度が高いことが、よさこい祭が若い人達に受け入れられ、日本各地に広まった理由のひとつだ。
 
 「よさこい鳴子踊り「よさこい節」よっちょれ(わらべ歌)」「ジンマも(郷士の隠れ唄)」の3つの曲を合体させたもの。


「よさこい節」と「よっちょれ」
 


都はるみ/よさこい鳴子踊り
 

よっちょれよ よっちょれよ
よっちょれ よっちょれ よっちょれよ
よっちょれ よっちょれ よっちょれよ
高知の城下へ 来てみいや
じんばも ばんばも よう踊る よう踊る
鳴子両手に よう踊る よう踊る ほいほい!


ほにや/よさこい鳴子踊り
 


 「よさこい鳴子踊り」が作られたいきさつは次の通り。
 
 1954625日、高知商工会議所観光部会の濱口八郎氏武政英策氏を訪ね、「祭りは81011日と決まったので、71日から練習を始めないと間に合わない。阿波踊りに負けないようなものを歌詞も曲もすべて考えて下さい」と依頼があった。
 
 武政氏はその夜から制作を始め、鳴子を使うことを思い立ち、実際に振って音を確かめながら作曲。わずか5日間で制作されたそうだ。(「よさこい祭り20年史」参照)
 
 歌詞の中にある「じんま」「ばんば」は「じいさん」と「ばあさん」という意味で、敬老精神に反するというのや、「よっちょれ」という掛け声も「どいていろ!」という意味で、あまりにも乱暴だという批判が続出したことがあるそうだ。
 

 武政氏は「気に入らなければ変えたら良い。良いものは残るし、悪いものは自然に消えていく」と柳に風の如く聞き流したという。 


イメージ 2 ペギー葉山(現在80歳、写真)の歌う「南国土佐を後にして」(武政英策作詞作曲)(1959年)が大ヒット、映画化もされ、空前の土佐ブームに沸いたこと。
 
 なお、同名映画の1シーンでも「よさこい鳴子踊り」が披露されることになり、サンバ調の曲を改めて作曲し、高知商業高校の女生徒100人をエキストラにして撮影したそうだ。
 
 「南国土佐を後にしては、大日本帝国・40師団歩兵第236連隊(高知出身者で占めていた)の歌のリメイクである。
 
 元の歌詞は次の通り。
 
 南国土佐を後にして 中支へ来てから幾歳ぞ 思い出します故郷の友が 門出に歌ったよさこい節を土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うをみた よさこい よさこい

 月の浜辺で焚き火をかこみ しばしの娯楽のひとときを わたしも自慢の声張りあげて 歌うよ土佐のよさこい節を みませ見せましょ浦戸をあけて 月の名所は桂浜 よさこい よさこい

 国の父さん室戸の沖で 鯨釣ったと言うたよりわたしも負けずに励んだあとで 歌うよ土佐のよさこい節を 言うたちいかんちやおらんくの池にゃ 塩吹く魚が泳ぎよる よさこい よさこい
 
 「中支」という歌詞を「都」に変え、19531954頃に丘京子が、1955鈴木三重子がレコードに吹き込んだ。そして1959にはペギー葉山が歌い、100万枚以上売る大ヒットとなった。
 
ペギー・葉山/南国土佐を後にして(1959年)
 

 踊りや衣装が自由で、老若男女が参加しやすいこと。
 
 踊りの参加者を見ればすぐに気が付くことだが、年齢の幅が広い。激しい踊りなので老人は大変だが、まるでエアロビクスやジャズダンスを踊っているみたい、健康体操のようだ。
 
 「よさこい」には欠かすことが出来ない三つの要素がある。
 
<鳴子>
 
イメージ 3 元々、鳴子は田畑に吊して、音で雀などをを追い払う為の道具だった。
 
 よさこい祭りが高知で誕生した時、徳島県で既に有名だった阿波踊りが素手で踊るのに対抗し、楽器を使っての踊りが考えだされた。その楽器に鳴子が選ばれたのは、南国高知では年に二回お米がとれる土地柄であり、親しみのある鳴子が選ばれたそうだ。


<衣裳
 
 自由度の高いよさこい祭りの衣装は色もデザインも自由だ。これもよさこいの見どころである。
 
 よさこい祭りが高知で誕生した頃は、男性も女性も浴衣姿で踊りを楽しんでいたが、踊りが変化するとともに、法被姿が多くなり、今ではエスニック風やロック調のもの、時代劇風のものとバリエーションを増やしている。
 
 見よ!この色彩感覚の素晴らしさを!
 
スーパーよさこい2013
 


<地方車(じかたしゃ)
 
イメージ 4 地方車は、本場高知「よさこい祭り」第4回から登場したそうだ。

 地方車はチームの先頭を先導する飾り立てられたトラックで、チームのシンボルであり、その運転席はチームの司令塔になる。


 高知出身のタレント、広末涼子も踊っている。
 


 よさこいトリビア、Wikipedia参照。
 
 来年も見に行こうっと!
 
 

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