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日本人のお祭り好きは有名だが、実際、98組にも及ぶ「スーパーよさこい」の乱舞を見ていると、それは本当なんだなと思わずうなずいてしまう。
ところで、東京では夏の終わりを締めくくる大きな祭りが8月23日と24日に行われた。
実は、まだ後者の二つのお祭りを見に行ったことがない。
いつか、この三つのお祭りをはしごするのが夢である。
来週からもう9月。暑かった夏ももう終わりだ。
ところで、「よさこい祭り」は高知商工会議所が中心となり、1954年(昭和29年)に発足したというから、丁度60年経っている。
けれども数ある歴史的な祭りから見るとまだ新興勢力といえる。
それがどうしてこんなに全国的に人気が爆発しているのだろうか、考えてみた。

「よさこい鳴子踊り」は「よさこい節」、「よっちょれ(わらべ歌)」、「ジンマも(郷士の隠れ唄)」の3つの曲を合体させたもの。
「よさこい節」と「よっちょれ」
都はるみ/よさこい鳴子踊り
よっちょれよ よっちょれよ
よっちょれ よっちょれ よっちょれよ
よっちょれ よっちょれ よっちょれよ
高知の城下へ 来てみいや
じんばも ばんばも よう踊る よう踊る
鳴子両手に よう踊る よう踊る ほいほい!
ほにや/よさこい鳴子踊り
「よさこい鳴子踊り」が作られたいきさつは次の通り。
1954年6月25日、高知商工会議所観光部会の濱口八郎氏が武政英策氏を訪ね、「祭りは8月10、11日と決まったので、7月1日から練習を始めないと間に合わない。阿波踊りに負けないようなものを歌詞も曲もすべて考えて下さい」と依頼があった。
武政氏はその夜から制作を始め、鳴子を使うことを思い立ち、実際に振って音を確かめながら作曲。わずか5日間で制作されたそうだ。(「よさこい祭り20年史」参照)
歌詞の中にある「じんま」「ばんば」は「じいさん」と「ばあさん」という意味で、敬老精神に反するというのや、「よっちょれ」という掛け声も「どいていろ!」という意味で、あまりにも乱暴だという批判が続出したことがあるそうだ。
武政氏は「気に入らなければ変えたら良い。良いものは残るし、悪いものは自然に消えていく」と柳に風の如く聞き流したという。

なお、同名映画の1シーンでも「よさこい鳴子踊り」が披露されることになり、サンバ調の曲を改めて作曲し、高知商業高校の女生徒100人をエキストラにして撮影したそうだ。
「南国土佐を後にして」は、大日本帝国・第40師団歩兵第236連隊(高知出身者で占めていた)の歌のリメイクである。
元の歌詞は次の通り。
南国土佐を後にして 中支へ来てから幾歳ぞ 思い出します故郷の友が 門出に歌ったよさこい節を土佐の高知のはりまや橋で 坊さんかんざし買うをみた よさこい よさこい
月の浜辺で焚き火をかこみ しばしの娯楽のひとときを わたしも自慢の声張りあげて 歌うよ土佐のよさこい節を みませ見せましょ浦戸をあけて 月の名所は桂浜 よさこい よさこい
国の父さん室戸の沖で 鯨釣ったと言うたよりわたしも負けずに励んだあとで 歌うよ土佐のよさこい節を 言うたちいかんちやおらんくの池にゃ 塩吹く魚が泳ぎよる よさこい よさこい
月の浜辺で焚き火をかこみ しばしの娯楽のひとときを わたしも自慢の声張りあげて 歌うよ土佐のよさこい節を みませ見せましょ浦戸をあけて 月の名所は桂浜 よさこい よさこい
国の父さん室戸の沖で 鯨釣ったと言うたよりわたしも負けずに励んだあとで 歌うよ土佐のよさこい節を 言うたちいかんちやおらんくの池にゃ 塩吹く魚が泳ぎよる よさこい よさこい
「中支」という歌詞を「都」に変え、1953年〜1954年頃に丘京子が、1955年に鈴木三重子がレコードに吹き込んだ。そして1959年にはペギー葉山が歌い、100万枚以上売る大ヒットとなった。
ペギー・葉山/南国土佐を後にして(1959年)

踊りの参加者を見ればすぐに気が付くことだが、年齢の幅が広い。激しい踊りなので老人は大変だが、まるでエアロビクスやジャズダンスを踊っているみたい、健康体操のようだ。
「よさこい」には欠かすことが出来ない三つの要素がある。
<鳴子>
よさこい祭りが高知で誕生した時、徳島県で既に有名だった阿波踊りが素手で踊るのに対抗し、楽器を使っての踊りが考えだされた。その楽器に鳴子が選ばれたのは、南国高知では年に二回お米がとれる土地柄であり、親しみのある鳴子が選ばれたそうだ。
<衣裳>
<衣裳>
自由度の高いよさこい祭りの衣装は色もデザインも自由だ。これもよさこいの見どころである。
よさこい祭りが高知で誕生した頃は、男性も女性も浴衣姿で踊りを楽しんでいたが、踊りが変化するとともに、法被姿が多くなり、今ではエスニック風やロック調のもの、時代劇風のものとバリエーションを増やしている。
見よ!この色彩感覚の素晴らしさを!
スーパーよさこい2013
<地方車(じかたしゃ)>
地方車はチームの先頭を先導する飾り立てられたトラックで、チームのシンボルであり、その運転席はチームの司令塔になる。
高知出身のタレント、広末涼子も踊っている。
来年も見に行こうっと!