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一人と二人

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 もしも「一人でいることが多いですか」、「二人(以上)でいることが多いですか」というアンケート調査があれば、間違いなく前者を選ぶと思う。
 
 食事をするにも、どこに行くにも一人では行けない人がいる。自分は居酒屋やスナックにも一人で出かける方が多い。最近は「一人カラオケ」にも慣れた。
 
 しかし、人づきあい」が得意でないのは事実だ。
 
 一人でいるのは「気楽」でいい。何をするにもいちいち人を誘うのは面倒くさい、複数で行動すると、自分の好きなことばかりするわけにもいかず、妥協しなければならない…
 
 それでも、好き嫌いが激しく、人づきあいが苦手な性格にずっと悩んでいた。
 
イメージ 1 それが、曽野綾子氏「いい人をやめると楽になる」(祥伝社、写真)のこの文を読んで随分気が楽になった。
 
 『人間の中には必ず排他的な心理がある。人は必ず誰かに好かれ、誰かに嫌われている。それをいちいち気にする必要はあまりないように思う。
 
 嫌われている人の心はあまり乱さないほうがいいからそれとなく遠ざかり、自分と気が合うと言ってくれる人と感謝して付き合う。それが自然でないかと思う。
 

 嫌う相手に好きになれ、と強制するほうが私は惨めで浅ましくていやだ』


 子供のときから「一人」でいるのを好んでいたわけではない。大人になってからも、居酒屋やスナックに一人で行ったという記憶は少ない。50歳を過ぎて転職を重ねた頃から一人で行動することが多くなった。
 
 会社を辞めるとひとりぼっちになる。
 
 これまで付き合って来た大半は会社の人たちである。毎日が日曜日の人と、会社勤めの人とは生活のリズムが違う。また、会社に勤める人の交際範囲は同僚や仕事関係の仲間に限られ、仕事をしていない人と会って話す時間などあまり持ち合わせてはいない。
 
 失業中は「孤独」に耐える能力が鍛えられる。
 
イメージ 2 その「孤独」については、瀬戸内寂聴氏のベストセラー「孤独を生ききる」(光文社、写真)で、心のもやもやが晴れたことがある。
 
 その序文にこう書かれてある。
 
 『人間は生れて死ぬまで孤独な動物だというのが、70年生きてきた(注:今から19年前この本が刊行されたときのこと)私のゆるぎない感想です。
 
 孤独でないと思っているときは、自分の孤独に気がついていないか、気がつくのが怖いので本能的に目をそらしているか、あるいはそれを認めればお終いという絶望感から逃れるために、友情、恋愛、夫婦愛などにとりすがっているだけだと思います。それでも造物主は、王さまにもあらゆる人々にも平等に孤独の辛さだけは与えています』
 
 そして、最近知ったひと言。
 
イメージ 3 伊集院静氏の最新作「大人の流儀4 許す力」(講談社、写真)についての週刊現代426日のインタビュー記事。
 
 孤独が人を育てる。大人の男は群れてはならない』


 それでもたまに狂おしく人に会いたいときがある。ー人間は複雑な動物だ。


 今回は「孤独」ではなく、二人のことについて歌っている曲を集めてみた。
 
津村謙&吉岡妙子/映画「あなたと共に」同名主題歌(1954年)
 


吉田拓郎/今日までそして明日から(1971年)
 


天地真理/ひとりじゃないの(1972年)
 


あおい輝彦/TBSドラマ「二人の世界」同名主題曲(1971年) 
 


小泉今日子/あなたに会えてよかった(1991年)
 

ヘンリー・マンシーニ/映画「いつも二人で」(1967)
 
イメージ 4 「いつも二人で」 Two for the Road)は1967年のイギリス映画。結婚生活で倦怠期を迎えた夫婦が馴れ初めの地フランスを自動車旅行する。夫はアルバート・フィニー(当時31歳)、妻はオードリー・ヘップバーン(当時38歳、写真)。
 
 夫は明らかに浮気をしており、妻にもやましい所がないではない。旅が進むにつれ恋に落ちた当初の気持ちを次第に取り戻して行く中年男女の微妙な心理の綾を、フィニーとオードリーがさらりと好演する。
 
 出演のオードリーは作品が撮影された時、メル・ファーラーとの離婚疑惑が囁かれたため、そのリアルな演技が話題を呼び、当時のオードリーの主演作品の中で最高と評価する批評家もいる。allcinema参照)

ミュージカル・回転木馬より「人生一人じゃないYou'll Never Walk Alone)(1945年)
 
 When you walk through a storm(嵐に出会った時は)Hold your head up highしっかり前を向いて行こう)And don't be afraid of the dark.(暗闇を恐れてはいけない)

 At the end of the storm
(嵐の向こうには)There's a golden sky(青空が待っている)And the sweet, silver song of a lark.(雲雀が優しく歌ってる)

 Walk on through the wind
(風の中を行こう)Walk on through the rain(雨の中を行こう)Though your dreams be tossed and blown.(たとえ夢破れようとも)Walk on, walk on(歩こう 歩き続けよう)with hope in your hearts(希望を胸に) And you'll never walk alone(そうさ 俺達は一人じゃない)you'll never walk alone.(俺達は一人じゃない)


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