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ヤジ未解明

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イメージ 4イメージ 5 6月18日の東京都議会でみんなの党・塩村文夏(あやか)都議(現在35歳、写真左)「早く結婚した方がいい」とヤジを浴びた問題は、今もなお尾を引いている。
 
 その4日後の22日、自民党・鈴木章浩都議(現在51歳、写真右)は、新聞社の取材に対して「早く名乗り出た方がいい」「迷惑している」と言ったわずか3時間後、報道陣にヤジを飛ばした1人だと話題になっていることを指摘され、自身の発言だと認めたというショボサ加減。
 

 鈴木都議は問題発言があった翌々日の20日には、報道陣に囲まれ「(ヤジは)知らない」と言い、「言った議員は辞職に値するか」と問われて「そうでしょうね」と答えていたのに、自民党会派を離脱しただけという、往生際の悪さだ。

 

 そして彼のオフィシャルサイトを見ると、その政策の一つに「子育て支援の充実」「女性が働きやすい社会の実現」がある。いかにいい加減なことを言っているかがよくわかる。


 ところで、朝日新聞とテレビ朝日がそのヤジを分析したところ鈴木章浩都議「早く結婚した方がいいんじゃないか」とヤジを飛ばした直後、男性の声で「自分が産んでから」とのヤジが聞こえ、「がんばれよ」の声もたたみかけるように続いたという。
 
 そのうち「がんばれよ」の声は民主党・山下太郎都議(41歳)が発していたことが分かった。山下都議は「自民のヤジ攻めにあっていると思い、応援した」と説明している。
 
 塩村都議が、悩みを抱える女性への対策に関する質問をした際には「先生の努力次第」と男性の声があがり、女性の不妊に関する質問のときには「やる気があればできる」とのヤジも聞かれた。セクハラじゃないか」と注意する声もあがっていたという。
 
 都議会のヤジは、鈴木都議が自ら発言を名乗り出たが、発言者の特定は鈴木都議のみ。都議会は他の発言者の調査を進めず、25日に閉会した。
 
 ヤジをした連中は今、ばれるのが心配で、さぞや戦々恐々とした毎日を送っていることだろう。
 
 こんなはずではなかった。いつも通りのヤジだったのに。そんな気持ちでいるのだろう。 
 
 世間知らずのおぼっちゃまが巣食う都議会の議員のレベルはこの程度のものだ。彼の選挙区である大田区など、選挙民の見る目もどうかしている。
 
 こんなこと、会社で発覚すればタダでは済まされない。クビもありうる。
 
 これが、議会という浮世離れしている集団と一般世間の断絶である。


  早速、朝日新聞に著名人のこんなコメントが寄せられていた。
 
イメージ 1飲み屋の下ネタレベル渋谷知美・東京経済大准教授(写真)の話
 
 塩村都議の動揺をヤジで指摘して、さらに動揺させようとする常套手段が使われており、筋金入りのヤジだ。こんな「ヤジの連係プレー」をやられては、新人議員は耐え難い。しかも、妊娠・出産に対する真摯な訴えを「努力次第だ」とちゃかしている。まじめな問題を、飲み屋の下ネタレベルで返している。
 
 早々に幕引きを図った理由もこれで分かった。女性差別に加えて、こういうヤジが明らかになれば、汚点になる。多数派が存在する議会に自浄作用を期待するのは無駄。調査委員会のような第三者機関を設けて、ヤジの主を特定し、議員辞職させるべきだ。
 
イメージ 2野球なら一発退場広岡守穂・中央大教授(政治学)(写真)の話
 
 議員らが寄ってたかって弱い者いじめをしている印象だ。プロ野球なら危険球で一発退場処分。彼らを守ろうとする都議会の感覚も一般都民からずれている。
 
イメージ 3セクハラ超えた人格攻撃教育評論家尾木直樹さん(写真)の話 
 

 セクハラの域を超えた人格攻撃だ。五輪を迎える首都として、国家的な恥。うやむやで幕引きを図る都議会は子どもに決して見せられない。議会の役割について、授業でも教えられなくなる。


 マスコミの対応も情けない。
 
 石破自民党幹事長がヤジをした議員の批判をしたところ、免罪符のように競って記事にし始めたというから醜い。
 
 先週の週刊文春週刊新潮の記事も日本のマスコミの低レベルさを象徴している。
 
 予測はしていたが、塩村都議の過去のスキャンダルを暴き、あたかもケンカ両成敗のような雰囲気だ。
 
イメージ 6


 この事件は日本の縮図を見ているようで、いまだ後進国と言われても反論できない。
 
 本当にこの国でオリンピックをやるのだろうか。

<追記>
 
イメージ 8 7月2日号、日刊ゲンダイに「オトナの社会講座」という記事が。
 
 最近の謝罪会見は全然心に響かない。一体どうしたらいいのか、危機管理のプロ・田中辰巳氏(写真)に聞いた。
 
 
イメージ 7 彼によると「模範となるのは、2003年の、西部警察2003」を撮影していた際、急発進したスポーツカーで見物人5人にケガを負わせてしまったときの石原軍団の会見(写真)という。
 

 大きな処分を即座に出す 「会見でお詫びの言葉を述べた渡哲也社長は、その席で早々に番組の制作中止を発表した。すでに数本分撮りだめしていたものもあっさりお蔵入りした」
 
 出直しを口にしない 「今後の制作について聞かれた渡社長は、『それはケガ人全員が治った後に考えること』として、再開の時期を口にしなかった」
 
 言い訳を一切しない 「事故の原因について『クルマの整備が悪かった』とか『見物客が近すぎた』のいうような言い訳を一切しなかった」
 
 被害者に目を向ける 「当日、渡社長はその足で名古屋にいる5人の被害者の入院先や自宅を訪れ、土下座行脚を開始した」
 
 これを見ると、いかに鈴木都議がおざなりの対応に終始したか、くっきりと分かるというものだ。
 
 このコラムでは最後にこう締めくくっている。
 
 軍団のボス・石原裕次郎は戦後の日本に夢と希望を与えただけでなく、実は「正しい謝り方」も教えていたということだ
 
 

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