Quantcast
Channel: ♪♪中高年の中高年による中高年のための音楽♪♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

66歳にして立つ

$
0
0
 830(日)は、66歳にしてデモ・デビューを果たした記念の日になった。
 
 自分は団塊の世代だが、全共闘世代とも呼ばれていたのに、当時はノンポリに徹していたが、拙ブログ、横浜市緑区中山辺りの散策8/23)で、デモに参加することを宣言してしまった。
 
 デモとは、もちろん国会前10万人の安保法制反対デモである。
 
イメージ 1
 さすがに当日は緊張していた。
 
 12時に始まる「原宿スーパーよさこい2015」の表参道アヴェニューの演舞を見て、13時過ぎに東京メトロ千代田線・表参道駅から3駅・6分後の13時半ごろ国会議事堂前駅に着く。(スーパーよさこい2015【その2】参照)

イメージ 2
 実は、凄い混雑を予想していた。しかし、乗った電車の中は閑散としていた。ところが、駅に着くと、どこからこんなに集まったのかと思うほどの人混み。通路が狭いことも相まって大混乱している。
 
 外に出るとみんなの行く方向は決まっている。どこだか分からないが割とスムーズに歩ける。
 
 ところどころ、道に置かれているスピーカーから女性のシュプレヒコールの檄が飛ぶ。慣れないせいで、この唱和が一番の苦手だ。
 
 広い公園のようなところに出る。一杯の人だかりである。
 
デモの参加者数
 
イメージ 3 参加者数について、主催者側発表警察発表ではそれぞれ12万人と、3万人と驚くほどの差が生じている。(画像)
 
 自分には全く見当がつかない。デモに初参加といえ、この人だかりのは尋常でないことは分かるが、人数をどうやって調べるのだろうか。
 
 今回のデモは、自分のように何の組織にも入っていない人たちが多い。人数を読むのは至難の業のはずだ。
 
 言えることは二つ
 
 一つ。警察は間違いなく10万人以上のデモを想定して警備に当たったことだろう。本当に3万人だったら、連中は遊んでいたはずだ。
 
イメージ 10 二つ。デモに参加の人の中には60年安保闘争に参加した人もいるだろう。当時の6月15日国会包囲デモは主催者側発表33万人、警察発表13万人と、これも人数は大きく乖離していたが、当時と比べてどうだったかだ。(左写真)
 
イメージ 6 国会議事堂の目の前にいた群衆は確かに12万人もいないと思う。しかしデモの人たちはそこだけではない。そして15時半に帰ろうとすると、まだこれから参加する人たちもいた。瞬間で調べるのではなく、延べで調べるとその数も変わって来るだろう。
 
 どうも日本の一部の報道は異常で、海外では警察発表を殆ど報じないそうだ。
 
 国家の治安維持組織が発表する抗議集会の参加者数に信憑性がないことは、もはや世界の常識なのだろうか。
 
 それにしても3万人とは、実感としてはいくらなんでも少なすぎる。意図は明らかだ。
イメージ 4 国会議員の激励のあいさつの声がマイクを通して聞こえる。
 
 政党挨拶では民主・共産・社民・生活の党首が並んだ。4党首はしっかり手をつなぎ「戦争法案反対・安倍退陣」にむけての共闘を誓った。(写真)
 
 その中で群衆からどよめきの声が上がったのが画面右端小沢一郎氏。まだ人気の高いことが伺える。
 
 「私は今までこういう集会に顔を出したことはほとんどありませんけども、今回だけは、何としても、いい加減で、バカげた、そして危険な法律を阻止するために何としてもみんなで力を合わせないといけない。それを阻止して、安倍政権を退陣に追い込む、そういう思いの中でみなさんの前に立ちました。どうぞみなさん、私どもも(民主党の)岡田代表をはじめ、各党のみなさんと力を合わせて最後の最後まで戦い抜く決意です」

 さらに歩いて行くと、国会議事堂が見えてきた。出来れば一番前まで辿りつきたい。ー何とか行けそうだ。
 
イメージ 5
 それでも国会議事堂は遠い。警察や装甲車が完全にブロックしている。
 
イメージ 7

イメージ 8

 15時頃帰ろうかと、ふと見ると街頭で演説している人たちがいる。
 
 ちょうど、脚本家の小山内美江子さん(85歳、写真左)の演説の番だった。続いて評論家の佐高信さん(70歳、写真中)、そして雨宮処凛さんあまみやかりん、40歳、写真右)。
 
 こんな凄い有名人が目の前で雄弁をふるっている。しばし聞き入っていた。
 
イメージ 9
大新聞の記事の扱い
 
 これは、日本では過去一度も見たことのない大運動だ。その証拠に市井の会社人に過ぎない自分さえ参加している。
 
 それが、次の日の朝刊を見るとどうだ。購読している朝日新聞は当たり前だが、1面とその他でも大きく紹介されている。
 
 ところが、読売新聞34面にわずかに記事があるのみ。それも横に、「賛成派の500人のデモ」と、「デモの中に暴行容疑の男2人を逮捕」の記事が同時に掲載されている。意図は明らかである。
 
 想像はしていたが、これほどまでとは。
 
 これって、自民党の広報誌というのであれば許されるけど、報道機関という役割は全く捨て切っているよね。
 自分はこういう考えだ。
 
 右翼の人も左翼の人もいても構わない。けれどもその人たちが日本の政治の主流になってはまずい。右翼も左翼も世界の中で生きていくための実現性に乏しい政策だからである。
 
 以前、天敵がいなくなった右で、右翼の論客、「一水会」顧問 鈴木邦男氏のインタビュー記事を載せたことがある。
 
 「右翼というのは社会の少数派として存在するから意味があるのであって、全体がそうなってしまうのはまずい。国家が思想を持つとロクなことにはならないんですよ。必ず押しつけが始まりますから」
 
 今の自民党は昔の自民党ではない。自民党の懐は狭くなり、右翼が政権の中心を占めている。そして、その反対勢力としては唯一、左翼の共産党が伸びているだけだ。これではまずい。
 
 ただし、自分は安倍内閣は純粋の右翼だとは思っていない。唯々諾々とアメリカの属国に甘んじようとしている「似非右翼」だ。真正右翼の人たちはこれに怒らないのだろうか。
 
 反対運動には左翼の人も多いと思う。しかし、安保法案については、国民が大同団結することが必要だ。
 
 こんなにたくさんの国民が怒っている。
 
 坂本龍一さんの弁ではないが、少し前までは絶望的だったが、今は多くの日本人に良識があることを誇りに思っている。

 
 
 
 
 
 
 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1001

Trending Articles